理念

ボランティア精神に基づく助け合い活動です

日本ケアシステム協会のタイムストックシステムとは、サービスを提供する人たちが、 労働に対する報酬を貰わずに働いた時間数をストック(預託)して、将来自分の必要に 応じてその時間数を実際のサービスで受け取るというシステムで、“互酬”のボランティア精神に基づく助け合い活動です。 このシステムに共鳴してこれまでも多くのボランティアが活動に参加してきましたが、今後とも日本ケアシステム協会のシンボルとして大切にしていきたいと考えています。

タイムストックシステムのしくみ

タイムストックシステムに参加を希望するワーカーは、センターに協力会員として登録する際に、タイムストックを希望する旨を申し出ます。
センターは、その会員がまごころケアサービスを行ったとき、時間数と活動料金を会員の名前で本部に預託します。本部では、センター別、会員別に時間数と活動料金を管理します。

そして、将来、会員自身又は会員が指定する人がサービスを受ける必要が生じたときは、センターに申し出れば、センターが本部から時間と活動料を引き出して、サービスを提供するしくみになっています。
このことを“互換”と称していますが、今までは、ほとんど同一のセンター内に止まっているのが実情です。
しかしその際、例えば、遠く離れた故郷の年老いた親のために都会で息子や娘がボランティア活動で預託したタイムストックを活用して、親が故郷でサービスを受けるというように“時間と空間を超えた”異なるセンター間のサービスの“互換”も理念的には可能ですが、現実にはセンター数が限られているため思うにまかせません。こうした遠隔地介護を現実のものにしたいと念願しています。

現状と課題

平成17年7月末現在、全国のセンターで814名のワーカーが、延べ110,694.50時間をタイムストックしています。
日本ケアシステム協会の発足間もない平成4年度には、全ワーカーの総活動時間にしめるタイムストックの比率(預託率)は、実に67.4%にのぼりました。
しかし、その後、ワーカーの増加につれ、現金ワーカーの比率が増えて預託率は大きく減少し、さらに平成12年の介護保険の導入によって、預託率は1割程度まで減少してしまいました。
いろいろな原因が考えられますが、最大のポイントは、将来自分又は身近な者がタイムストックを使ってサービスを受けられるかどうかという不安が、介護保険によって解消されたという思い込みと、若いワーカーにとっては年金問題と同じで、なかなか自分の問題としてとらえられないということがあると思われます。
しかし、孫→子→老と時間をつなぎ、離れた地域をつなぐ連帯の絆としてのタイムストックを、助け合い活動の重要なツールとして、今後とも堅持し発展させていきたいと願っています。