あなたは今、悩んでいること、辛いことはありませんか。老後や病気のこと、経済的なこと、仕事のことなど苦しい思いをされていませんか。その抱えている悩みが少しでも楽になる手立てはないものか。
調査によると、何もないという方が稀で、濃淡人それぞれさまざまな悩みを抱えており、じつに4人に3人が何らかの辛さを抱えているというのです。

さて、悩みを解消する方法を研究した論文を紹介したいと思います。このことを実行すれば劇的に解放されるとは限りませんが、参考になれば取り入れてみてください。少しでも楽になることを願います。

まず、現状の辛い状況から抜け出すために、悩みを「声」に発すること、大声、小声を問いません。苦しい事柄を言葉にします。悩みの内容を声に出すことを試みてほしい。人に話す、つまり言語化です。相談できない、誰にも言えない状況は辛さを増幅させてしまうのです。本人にとっては重大事だと感じる悩み事でも、思い切って声に出すこと、可能なら誰かに聞いてもらうことができれば心が軽くなることが少なくありません。

次に、解決へ向かうための具体策として「書き出す」ことも有効です。書くことは問題を解決に導いてくれる方法論として効果的です。心を晴らす「悩みノート」に書くこと、言語化することが有効だとされています。書くことで現状を分析し、客観視することで辛い状況の内容把握ができます。考え込んでいる事項を、書くことによって心のうちを整理します。

「声に出せない」「人に話せない」「書けない」と、ストレスを抱え込んだ状況から抜け出せない時間が長くなります。喋り書くプロセスは悩み解消に有効とされています。ただし、悩みの内容によっては他者の力を借り、応援がないと解決できない事項があります。その場合はしかるべき専門家への門をたたくことをお勧めします。

難しいことかもしれませんが、声に出して書くことを試みてください。どうしようもないと悩んでいた事柄、前向きになれない絶望の真っただ中と感じていたことが、実は、思っていたほど深刻ではないと捉えることができる場合があるというのです。

言葉によって「無意識」が「意識」に変化し、悩みの内容を自己分析できるからです。つまり、悩みの内容がはっきりしてくるのです。無意識な思考、つまりネガティブな感情が意識化され混沌としていた事項が具体化されることで、客観的、具体的に捉えられ、心の整理の手助けとなり明るい気持ちへと悩み解消へ向かうというのです。

平安な日々が過ごせますように、心から切望しています。

特定非営利活動法人 日本ケアシステム協会
会長 兼間 道子


#2025年春号